HMRC 25 政府が年金を25%上乗せしてくれるお得な制度♪
私的年金に貯蓄すると、政府は25%の上乗せをしてくれ、この上乗せはTax Relief(税的控除)の形で行われます。今回は
- 税的控除される条件
- 税的控除される額
- 税的控除額の上限
- その他の特徴
について簡単にまとめていきます。情報は常に変わりますので、オンタイムな情報は政府のページで確認して下さい。
控除の条件
- 75 歳未満である
- イギリスに居住している
- その年に英国で課税対象の収入があった場合
- 年金貯蓄金額に制限はありませんが、税的控除の対象となる年金貯蓄額には一定の制限があります。
- (a)イギリスでの収入
- (b)寄付額 £3,600 のいずれか高い方
Annual Allowance (年間の収入のうち税金がかからない金額)およびマネー購入年間手当と呼ばれる制限があり、税額控除を受けずに毎年年金制度に拠出できる金額に上限が設けられています。
🔵 収入がない、収入が少ない人
イギリスでの収入がない、もしくは少ない場合(所得税を支払っていない場合=Annuual Allowance内の収入、2023/24年では£12570)、税額控除は総額£ 3600 ポンド (純額£ 2880 ポンド) に限定されます。子供のために年金制度を設立したい場合も含まれます。
例)
例) トムは専業主夫で2023/24 課税年度には働いていません。しかし、貯金のうち、£2,880を年金口座に支払うことが出来ました。年金制度提供者は HMRC(政府) に£72(£2880の25%)を請求するため、合計 £3600 ポンドがスティーブンの年金口座に蓄えられます。
税額控除額
£ | 税額が20%の場合 | 税額が40%の場合 | 税額が45%の場合 | |
個人が支払う額 | 10000 | 10000 | 10000 | |
政府からの上乗せされる額(25%) | 2500 | 2500 | 2500 | |
合計金額 | 12500 | 12500 | 12500 | |
確定申告時に政府に返金請求出来る金額 | 0 | 2500 | 3125 | 自動ではなく、手続きが必要 |
実際に個人が支払う額の合計 | 10000 | 7500 | 6875 | 高額納税者ほどお得になる仕組みに |
控除額の上限
基準所得が £200,000 未満で調整後の所得が£260,000 未満の場合は、年間限度額 £60,000 まで税が軽減されます。この制限には自動トップアップが含まれているため、総額 60,000 ポンドの税制優遇を享受するには、48,000 ポンドを支払うだけで済みます。調整後の収入が 260,000 ポンドを超える場合、年間手当は 60,000 ポンド未満、最低でも 10,000 ポンドになる可能性があります。
🟢 年間手当を超えて支払うことはできますか?
納税年度の拠出額が年間控除額に満たない場合、残りの残高を最長 3 年間繰り越すことができます。例えば、£10,000を繰り越し、調整後の収入が£260,000未満の場合、年間手当は最大£70,000になる可能性があります。
その他の特徴
年金への投資に所得税はかかりません。 55 歳になると年金からお金を引き出すことができますが (2028 年からは 57 歳)、75 歳まで年金を支払い続けて税控除を受けることもできます。 引き出しを開始した後に入金した場合、マネー購入年間手当 (MPAA) の影響を受ける可能性があります。これにより、年金を引き出した後、同じ年金または保有している別の年金に直接返済することで、二度目の減税を受けることができなくなります。 MPAA は現在 10,000 ポンドです。つまり、年金から引き出した後にこの手当を超えて支払うと追加課税される可能性があります。未使用の MPAA を新しい課税年度に繰り越すことはできず、 受け取れる正確な減税額は、年間総所得と税率によって異なります。自分が受けられる税額控除についてわからない場合は、税理士や会計士に相談するか、gov.uk を参照してください。